第15回 センター試験〈英語・リスニング/現代文/古典〉

医学部研究室

センター試験〈英語・リスニング/現代文/古典〉

英語・リスニング

時間配分の練習が、とくに直前期では必要です。5000語以上という総語数は、80分の試験時間としてはかなりの分量です。

設問形式は、毎年ほぼ一定。苦手な形式の問題は集中的な演習で解法のコツをつかみましょう。とくに整序英作文・読解問題はよく慣れておくことです。

発音は軽く見ていると不利になります。日頃から声を出して確実に体得しましょう。

語彙・語法は問題数をこなして基本知識を確実に定着させてください。

読解の設問は文脈把握・情報処理・情報理解・内容把握に関するもので、分量が多いので、長さに対する集中力の持続力を養っておきましょう。速読のスピードを上げるには、既読の英文を時間を決めて読む練習が有効です。最初の目安は1分間60語に設定(これは第6問を10分で読める速さ)、これがクリヤー出来たらさらにスピードを上げてみましょう。

リスニングは日頃からの取り組みが肝心です。筆記試験の第2問Bのような、多様な場面状況の対話をなるべく多く聴き、200語前後の平易な話題の英文を聴き取る練習が必須です。リスニング力は短期間では大きな向上は見込めないので、早期めの対策が望まれます

現代文

問題文の量や設問数が多いので、極力短時間で読解し、設問を解くための時間を少しでも長く確保できるか否かが明暗を分けます。だから、文章をスムーズに読めるようにしましょう。

また、問題形式や設問形式は一定しているので、各設問の解き方を一通りマスターしておくのが有効。その上で、センター形式の問題演習に取り組んでいけば、自ずと得点力は高まります。その際、注意したいのは、苦手なジャンルを作らないこと!

評論と小説、どちらかが苦手というのでは、現代文をマスターしたことにはなりません。両方のジャンルの問題に、バランス良く取り組むように。

古典

古文

古文には「長文を用いて内容理解力重視の設問を課す」という明確な傾向があるので、その対策は必要です。しかし正答率を見ると、実はそのような“レベルの高い”設問よりも単語・文法・文学史など基本的な知識を直接問う設問のほうが低くなっています

冬期はそのことを念頭に置いて、穴の無い古文力を修得してください。

漢文

漢文は、単に句形などの知識だけでは太刀打ち出来ません。問題演習を通じて多くの漢文を読み、読解力をつけることです。論旨は明確で、設問もその論旨に沿ったものが多いので、筆者が言いたい事を的確に把握出来れば解答は容易です。

しかし、論旨を取り違えると大きな失点になるので注意してください。

SAPIX YOZEMI GROUP「2011-2012 WINTER 医学部合格プロジェクト」より転載

次回は、『センター試験〈数学Ⅰ・A Ⅱ・B/物理Ⅰ/化学Ⅰ/生物Ⅰ〉』を掲載予定です。

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