代ゼミ在籍生の合格アンケートをもとに、医学部面接試験に対する情報とアドバイスを「個人面接編」、「集団面接・グループ討論編」の2回に分けてお届けします。
今回は「集団面接・グループ討論編」です。
集団面接
人数は面接官1〜4人対受験者3〜6人、時間は10〜40分です。集団面接プラス個人面接を課す、という大学もあり、その場合相当な長丁場を覚悟しなければなりません。
- 傾向と対策
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質問されるテーマは、個人面接と同じと考えてよいです。ただ、受験生間の差を明確にするため、個人面接にくらべ医学・医療関連テーマについて聞かれるケースが多いようで、注意が必要です。
集団形式を採用する最大の理由は、他人との協調性をみることにあります。したがって他人にかまわず自分の意見ばかりを長々と述べるのは厳禁です。自分の意見をより簡潔に、かつ他人との差別化を図れるよう、練習しておくことです。
グループ討論
面接官3〜5人対受験者5〜7人で、時間は30〜60分というのがだいたいの目安です。グループ討論を行う場合は、それにプラスして個人面接を行うケースが多いので、両方に対応した対策を考えておかなければなりません。
- 傾向と対策
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テーマは医学・医療関連から一般・社会問題までさまざまですが、対立点の出やすいテーマが択ばれますから、まず自分がどの立場に立つのかを決めてから意見を述べましょう。さもないと、意見のない人間という印象を与えてしまいます。
こちらも「他人との協調性」をみるのが、大学側の目的です。リーダーシップに自信のある人は、司会役を買って出るべきですが、自分ばかりが目立とうとするのは慎まなくてはなりません。逆に、一人無口でいるのもマイナスポイントです。他人の意見をよく聞き、テーマに即した意見を簡潔に述べましょう。
代々木ゼミナール/医学部情報室
「2012年度大学入試 医学部入試パーファクトガイド Vol.3」より転載