第24回 医学部面接試験へのアドバイス〈個人面接編〉

医学部研究室

代ゼミ在籍生の合格アンケートをもとに、医学部面接試験に対する情報とアドバイスを「個人面接編」、「集団面接・グループ討論編」の2回に分けてお届けします。

今回は「個人面接編」です。

面接試験へのアドバイス

医学部入試で大部分の大学が面接試験を課すのは、学科試験で測れない人間性を評価するためです。

したがって、各大学とも面接の結果は重視しており、“点数化しないから” “たいしたことは聞かないから” “あまり時間をかけないから” などの理由で軽視するのは禁物です。面接で最終的に合否が決まる場合もあるからです。

ここでは、代ゼミ在籍生の合格アンケートをもとに、面接試験に対する情報とアドバイスをお送りします。面接の形式としては 個人面接集団面接グループ討論 があります。

まずは、個人面接からみていきましょう。

個人面接

面接官1〜3人対受験者1人時間は5〜15分というのが大部分です。面接は1回とは限らず、再面接が行われる場合もあります。また、千葉大のように面接官を替えて個人面接を3回行うケースもあります。

面接前にアンケートの記入がある場合は、その内容に沿って質問が行われます。調査書や小論文試験で書いた内容に関する質問も行われることがあります。

傾向と対策

質問内容は大きく <志望理由に関する質問> <医学・医療に関する質問> <一般社会に関する質問> に分類できます。

この内、必ず聞かれるのが、「大学志望理由」「医師志望理由」「自分という人間について(高校生活・部活・自己の性格・友人関係)」に関する質問です。これらに対しては「大学案内」などをよく読み、大学が求める学生像を理解しておくと同時に、自身のアピール・ポイントは何か、考えておきましょう。とくに出身地と離れた大学を志望する人は、「なぜその大学なのか」、教育理念・カリキュラムを把握しておくとともに、大学所在地の土地柄まで知っておくとよいでしょう。

一方、医学・医療に関する知識のレベルについては、「マスコミで報道された程度で可」という意見がほとんどです。面接官が聞きたいのは「知識」ではなく「意見・考え」だからです。医学・医療関係の基礎知識を調べるだけでなく、それに対する考えをまとめておく必要があります。

また、『臓器移植』『再生医療』『医師不足』など、最新のニュースについては新聞記事・インターネットなどで調べておきましょう。一般・社会に関するテーマは苦手だという人もいるでしょうが、これらについても「知らない」ではなく、ちゃんとした考えをもてるようにしてください。

代々木ゼミナール/医学部情報室
「2012年度大学入試 医学部入試パーファクトガイド Vol.3」より転載

次回は、『医学部面接試験へのアドバイス〈集団面接・グループ討論編〉』を掲載予定です。

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