[挑戦状] 国語好きな皆さんへ
※挑戦へのご応募は受付終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
皆さんは大学受験の国語について、どのようなイメージをもっていますか。
今までとあまり変わらないと思いますか?難しい内容の問題が出て大変そうですか?
多くの大学入試問題は皆さんが学習している説明的文章や物語(文学的文章)といった現代文だけでなく、江戸時代以前の日本の文章や和歌を読解する古文、中国の古い文章や詩を読みとく漢文も出題されます。大学・学部によっては小論文という形式で出題されることもあります。
現代文は題材が高度なものになり、ふだんは使わない言葉のたくさん入った「かたい」文章による問題も増えます。古文や漢文では今使われなくなった言葉や文法事項も新たに出てきます。なんだか大変そうですね。
しかし、国語・小論文という教科において、学習法が変わるわけではありません。一つひとつの言葉を大切にして身につけること、文章内容を論理的に読み取り、考えをまとめていくことが大切です。また、身の周りのことに注意を向けたり、社会で起こっているさまざまな分野の出来事に興味をもったりする姿勢も大切です。
Y-SAPIXでは、指定書籍を一ヶ月に一冊読み、その内容について先生と生徒たちで討論を行い、最後に自分の意見を小論文にまとめる「リベラル読解研究」という授業を開講しています。
例えば、今年の中学1年生の夏期講習では『ロボット創造学入門』という本を読みました。
その授業の中から、実際に中学生が取り組んだ問題を紹介します。ぜひ、自分の意見を小論文にすることに挑戦してみてください。
講評
たくさんのご応募をありがとうございました。
今回の問題は、「高齢者の介護にロボットや人工知能を活用することの是非」というものでした。このような問題では、賛成・反対どちらの意見でも、自分の主張の根拠をしっかりと示すことが大切です。
今回、最優秀賞となった作品では、「反対」の立場を示し、「人間同士のコミュニケーションの大切さ」を理由として論じています。「高齢者の体調を見たり気持ちを考えてあげたりするのは人間にしかできない」という具体的なポイントを挙げて、説得力を高めることができていました。
賛成の立場でも、このようなポイントを踏まえて、高齢者の人格や心情を尊重するための工夫をしながらロボットを活用する方法を示すなどすれば、よい答案になったと思います。
Y-SAPIXは、書物に親しみ、社会に目を向け、自分の頭で考え表現する皆さんを応援しています。これからも、がんばってください。
- 最優秀賞
- H・Rさん