〈第2回講評〉東大・京大模試[添削指導付き](高1・2生対象/2020年1月26日実施)

高1生 高2生

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高1生 講評

2020年1月26日(日)に実施した「第2回 東大・京大模試[添削指導付き]」の講評です。

英語

採点・添削した先生からのメッセージ

本模試ではリスニング、長文読解3種、語彙問題、そして自由英作文という形式の出題を通して、多面的に英語力を問いました。制限時間内に3つの文章を読み、設問を解くのは大変だったかもしれません。「こういう主旨の英文かな」と自分が試験会場で読み取った内容と、解答解説に書いてあった内容とは一致していたでしょうか。なんとなく読む、という読解ではなく、正しい読解ができるように、語彙・文法・構文把握力を身につけ、そのうえで文脈を把握できるように練習を重ねていきましょう。また、正しいアウトプットを行うためには、正しいインプットが欠かせません。よく出来た人も、あまりよく出来なかった人も、ぜひもう一度じっくり問題文を音読したり、単語の確認をしたりといった、設問以外の箇所についても復習し、貪欲に英語の力を磨いていきましょう。

第1問【リスニング】

聴き取り問題の出来は、ふだんから音声学習をしているかどうかで差がつきます。単語を覚える際にも、英文読解の復習をする際にも、積極的に音読練習を取れ入れましょう。正しい英語の発音を聴きながら、ネイティヴスピーカーになりきって発音するようにするとよいです。

第2問【読解 要旨要約】

要旨の書き方に慣れていない答案が少なからずありました。「要旨」とは「述べられていることの主要な点・大事な部分」です。本文の中で、greenやbrownという語が「芝生の有無」を表す語として用いられていますが、「緑」や「茶色」だけでは何を表しているのか分かりません。要旨を書く際には、比喩表現をそのまま書くことのないようにしましょう。

第3問【読解 和訳】

問2のthis phenomenon「この現象」の内容を説明する問題は、「第3段落の記述をもとに」という指示があるので、説明問題を解く際の「該当箇所を探す」という過程は省かれます。その点で、内容が大きくずれてしまっている答案はほとんどありませんでした。しかし、emotionally-charged decisions「感情的に満たされた決断」=「感情的な決断」を「感情的に変わった決断」と訳したり(おそらくchargedをchangedと混同したものと思われる)、responses「反応」をresponsibilityと間違えたのか、「責任」と訳したりしている答案が多くありました。また、more rationalが比較級であることを無視している答案も非常に多くありました。比較級とは、何かと比べた結果用いられるものであり、筆者がそこで比較をする理由が必ずあるので、文章中に比較表現が出てきたときには、何と何を比べているのか、何のために比べているのかを考えるようにしましょう。

問4の和訳問題は、文全体の構造は見抜けているものの、それを日本語にする際にうまく処理できていない答案が目立ちました。helpを用いた、いわゆる「無生物主語」の英文で頻出の構文ですので、今回うまく日本語にできなかった人は、基本英文を応用して自然な日本語を作れるように練習しましょう。また、問2でも触れましたが、単語の知識があいまいな生徒が多くいると思われます。英文を読むたびに、知らなかった単語の意味を辞書で引き、発音や語源も含めて覚えていくようにしましょう。

第4問【読解 総合問題】

問4の和訳問題は、文全体の構造は見抜けているものの、それを日本語にする際にうまく処理できていない答案が目立ちました。helpを用いた、いわゆる「無生物主語」の英文で頻出の構文ですので、今回うまく日本語にできなかった人は、基本英文を応用して自然な日本語を作れるように練習しましょう。また、問2でも触れましたが、単語の知識があいまいな生徒が多くいると思われます。英文を読むたびに、知らなかった単語の意味を辞書で引き、発音や語源も含めて覚えていくようにしましょう。

第5問【文法・英作文】

Part Aは単語の問題です。英単語を英語で説明する形式での出題でしたが、概ねよくできていました。誤りの多かった箇所としては、temperatureをtemparetureとしたり、universeをuniversalと答えたりしているものです。スペルは正しく覚えるようにしましょう。また、単語を覚える際には文中でどのように用いるのか、といった、品詞や語法の面も含めて覚えるようにしていきましょう。

Part Bは2人の大学生の会話を完成させる英作文問題でした。「自然な流れになるように」という指示があるので、会話の流れを正しく把握することから始めましょう。(1)は「(卒業後に)海外で働きたい」というセリフの直後の空所を埋めます。また、そのあとには、相手が「それはいい考えだね」と答えています。空所には「海外で働きたい理由や仕事の内容」を答えればよいことが分かります。同様に、(2)には「国内で働きたい理由や仕事の内容」を答えることになります。概ね上手く答えられていましたが、中には「親が心配だから海外には行かない」「外国は危険だから国内にいる」といったように、消極的な理由を挙げているものがありました。“Oh、 that’s good.”という相槌が続くという点を考慮すれば、そのような否定的な内容ではなく、積極的な理由を挙げるのがよいでしょう。また、「海外は刺激的だから/海外で働けばいい経験ができる」のように、海外の魅力を語るばかりで、「働く理由」や「どのような仕事をしたいのか」といった点には全く触れていない答案や、「この国を何とかしたい」「貧しい国を救いたい」といったスケールの大きい野望が語られているだけで、具体的な仕事内容は語られていない答案も少なくありませんでした。話が大きくなりすぎると、結局何を言いたいのかが分かりにくくなることが多いので、できるだけ具体的に答えるようにしましょう。あとは、necessaryやglobalといった普段から目にする単語のスペルミスは早期になくすようにしましょう。

数学

採点・添削した先生からのメッセージ

高1東大京大模試の出来はどうだったでしょうか。今回の数学の出題範囲は数学Ⅰと数学Aの全てでした。今回の模試は、高2での数学の学習を高いレベルで進めてゆける土台ができているかどうかを測れる問題で構成しました。高1での数学の基盤の上に積み上げられる高2での数学は大学入試の大きな軸となります。今回好調だった人はおごることなく着実に学習を重ねてゆきましょう。不本意な結果に終わった人は現時点で自分に足りていないものを把握することを意識しながら、しっかり解答解説を熟読して復習してください。

第1問【数と式】

与えられた連立1次方程式の解の個数と文字定数a、k、l、mの値の関係を求める問題です。連立1次方程式を解くことを難しく感じる人はいないでしょう。文字定数であっても同様のことを行えばよいのです。ただし、たとえば文字定数を含む同じ式で等式の両辺を割るとき、0で割ることにならないかなどを注意する必要があります。具体的な数値が与えられたときに実行できることを文字定数の場合に一般化できるかが問われていたことになりますが、多くの人が漫然と式変形していて部分点に値する結果にすら到達できませんでした。一般の場合を考えるのは難しかったとしても、個別の場合については取り組めたはずです。たとえばa=1の場合については論じることができたはずです。

第2問【方程式】

係数に文字定数を含む4次方程式がちょうど3個の異なる実数値について成り立つ条件を考える問題です。4次方程式は形式的には出題範囲外ですが、この問題の場合、(1)で問われる因数分解ができれば2次方程式2つの解の問題に帰着させることができます。(1)の因数分解の出来はまずまずでした。「答えのみ示せばよい」と問題文で指定してあったのですが、どうやって導いたかを説明している答案がありました。(2)ではほとんどの人が「2つの2次方程式がいずれも異なる2実数解を持ち、かつ共通の実数解がちょうど1つある場合」を見落としていました。

第3問【確率】

長椅子に順番に人が座ってゆくとき、最終的にどの2人も隣り合わないようになる確率を求める問題です。(1)(2)(3)と、順に長椅子に座れる人数・座る人数が増えてゆきます。多くの人が(1)でつまずいていましたが、状況を把握できれば難しくはないはずの問題でした。順列や組み合わせの数を用いて定型的に解くのではない場合の数や確率の問題は一般に苦戦する人が多いようです。普段から図や表、樹形図を用いてイメージを大切にする学習を心がけてほしいと思います。(1)が解けていた人は続く(2)でも多くの人が得点できていたようです。

第4問【平面図形】

正三角形を重心の周りに回転させるときに正三角形の周が通過してできる図形について考える問題です。このような問題では答案中に図を示すのがよいでしょう。回転するのが一周360°ならば回転の中心に1番近い点と1番遠い点に着目するだけでほぼよいのですが、本問の場合は60°回転なのでもう少し慎重に考える必要があります。(1)では正三角形のある1辺が描く図形について考えました。多くの人が、重心からの距離が最短の点が描く円弧をとらえることができませんでした。(2)は正三角形の周全体が描く図形について考える問題でした。(1)の図形を把握できた人にとっては比較的考えやすい問題だったようです。

国語

採点・添削した先生からのメッセージ

現代文二題・古文一題の大問3題構成でした。設問形式は記述式・選択式の両方を採用しました。知識系確認問題と、内容説明・理由説明問題が中心でした。近年の大学入試の出題傾向を十分踏まえていますので、この模試を通じて、大学入試合格のために必要なスキルを確認することができます。今回の受験を通して実戦感覚をつかみ、復習して次につなげてください。成績に一喜一憂することなく、来るべき入試に向けて着々と弱点克服に努めてください。

第1問【現代文の読解】

答案全体から、〈何が問われているのか〉を把握するのに苦戦した様子が見受けられます。本文の議論内容からキーワードを把握して、答案を組み立てていきましょう。また、一般に問の間で解答内容が重複することはありません。意味段落ごとに内容を把握できているかという観点で作題しているためです。解答するためには本文のどこに着目したらよいか、本文を読み直して復習してください。

問1は、比較的よく書けている答案が多かったです。「アポリア」とは何かが問われているため、教育についてどのような問題が生じているかを述べなければなりません。その時には、なぜ「解決のつかない難問」であるかが伝わるようにまとめる必要があります。この点を踏まえて書けている答案であれば、高い得点が見込めるでしょう。

問2は、「心のくみかえ」について正しく説明している答案は多かったですが、説明不足で高得点が得られない答案も目立ちました。まず「挫折」が「心のくみかえ」の契機になっていることを指摘した上で、単に人格が変化することではなく、その中心が移行することを明確に説明する必要がありました。

問3は、「他力」の説明が十分にできていない答案が目立ちました。ここでは使命感が自己を越えた存在の呼びかけに従うことを説明しなければなりませんでしたが、本文の表現をそのまま使って「大いなる他者」や「何か大きなもの」と記述するだけでは不十分です。本文の文脈に依存した意味を持つ語を解答中で用いる場合は、きちんと説明するように心がけましょう。

問4は、本文独特の表現をそのまま抜き出して使用してしまい、字数が足りなくなったことで「創造性」について説明不足となった答案が多く見られました。このような出題形式の問題では、抽象的な表現や比喩を使った文章はなるべく削ったり端的な表現に言い換えたりして、指示に従った字数にまとめられるようにしましょう。

問5は、漢字の書き取り問題です。今回は「突如」を「突序」と書いている答案が目立ちました。解答解説を読んで熟語の意味を確認することで、印象付けて覚えられるようになります。

第2問【現代文の読解】

全体を通じて、問われている内容に対する解答が不十分な印象でした。何を問われていて、何を解答しなくてはいけないのか。要素に対する意識が低いようです。また、本文の内容をそのまま書き写している解答も見受けられます。傍線部で問われている内容をまずは正しく把握し、本文の言葉はなるべく自分の言葉で表現できるように、語彙を増やしていくようにしましょう。また、解答の書き分けも重要です。すべての問において同じような解答になってしまう場合、問われている内容を正しく判断することができていない可能性があります。記述した後、しっかりと自分の解答が答えになっているか、解答の書き分けはできているか、誤字脱字はないかなど、細かい部分をしっかりと確認して、少しでも得点できる解答を作成できるようにしていきましょう。今回は特に「捉」の誤字が多かったです。誤字脱字は減点対象です。1点で合否を分ける入試においては致命的なミスとなりますので、今後気をつけましょう。

問1は、主語が抜けている解答が多く、また、「後から撮れるものに注力してしまうと機会を逃す」という部分に言及できていないものが散見されました。一度きりの事象についても具体的に説明する必要がありました。傍線部の中で抽象的なものは具体的に、具体的に書かれているものは一般化して解答するようにしましょう。

問2は、リハーサルによって欠けてしまう面白さについて説明が不足している解答が多かったです。リハーサルの弊害についてまとめる必要がありました。

問3は、台本があくまでも起点であって目的ではないことについてはよく書けていました。しかし、「跳ぶ」という表現について説明できている解答は数枚しかなく、台本から逸れることもいとわない、恐れないという内容を本文から把握できたかどうかが得点の大きな分かれ目でした。傍線部の表現については、いずれも重要なものとしてとらえ、要素をしっかりとふまえるようにしましょう。

第3問【古文の読解】

今回の文章は、あらすじを把握するのにはそれほど苦労しない文章だったかと思います。一方で、各設問では細かい文法事項に基づいた解答が求められていますので、そこで失点してしまう人も多い様子でした。

問1~3は古文単語や文法などの知識事項に関する設問でした。なかでも問2・3は古文読解の基礎となる文法問題ですので、全問正解してほしい問題です。ここで失点してしまっている人も見られましたが、高校1年生のうちに固めておきたい知識ですので、大至急しっかり復習をして知識を定着させましょう。

問4・5の現代語訳問題では、助動詞の意味を忠実に反映できていない答案や、古文単語の知識不足によって正しく意味を取れていない解答も目立ちました。文章読解の難易度が高い文章になればなるほど、こういった知識を活用しなければ読解が難しくなります。今回のような現代語訳問題で正確に逐語訳をする訓練をしていきましょう。

高2生 講評

2020年1月26日(日)に実施した「第2回 東大・京大模試[添削指導付き]」の講評です。

英語

採点・添削した先生からのメッセージ

本模試ではリスニング、長文読解、そして英作文という形式の出題を通して、多面的に英語力を問いました。英文の内容を正確に把握したり、自分の伝えたいことを適切に表現したりするためには、語彙・文法・構文把握などの基礎力が不可欠です。間違えた問題を見直す中で、どのような力が欠けていたのか、自分の課題を明確にするようにしましょう。また、単語などの知識はあっても設問にうまく対処できなかったという人もいたかもしれません。正解するにはどのような考え方が必要だったのか、どのような要素を盛り込めばよかったのかを確認して、総合的な英語力の向上に努めてください。

第1問【リスニング】

Part Aは「ボランティア休暇」に関する長めの英文を聞いて、的確に内容を理解できるかを問いました。理解が不十分だった人は、普段からまとまった量の英文を聞く訓練を積むことで、リスニング力を高めましょう。Part Bは短い文章を聞き、与えられたスクリプトの空所を埋めるディクテーション(書き取り)問題でした。特に(2)の正答率が低く、find it easierまで聞き取れていても、start an interestの部分が難しかったようで、start to be interested や start interestingなどの誤りが多く見られました。ここでは名詞interestが使われています。聞き取りには知識も必要です。リスニング対策は、当然ながら、ただ闇雲に音声教材を聞くのではなく、自分でも音読練習をしたり、語彙・文法力をつけたりするなど、多角的な学習が必要です。

第2問【読解 和訳】

正しく和訳するには、もちろん語彙力は大事ですが、単語同士のつながりや文脈の理解も重要です。たとえば(1)で、permit「許可する」という語を知っていても、was permitted by the city to unlock the doorsに〈 permit O toV 〉「Oに~するのを許可する」の受動態があること、つまりwas permitted (…) to unlock the doorsとつながっていることを見抜けていない答案が少なくありませんでした。(2)で一番多かった減点箇所は、are tempted「誘惑される」の部分です。多くの受験者がtemptという語を知らなかったようで、「満足する」「追い詰められる」「気が荒くなる」などという誤訳が見受けられました。一方で、単語を知らなくとも文脈から意味を適切に判断し、「衝動に駆られる」「悪の道へと促される」など上手く切り抜けている答案もありました。同段落の最終文のbe tempted to try your door if it had no lock「もし錠がついていなかったら、ドアを試そうとtemptされる」が大きなヒントです。下線部だけでなく、こことも合致する訳語を考えましょう。次に多かったのが、the restを「休憩」とした誤答です。前後の文脈から外れていることに違和感を覚えましょう。「常にhonestな1パーセントの人々」と「常にdishonestなもう1パーセントの人々」の話に続くのですから、「では残り98パーセントの人は?」と考えましょう。(3)でもlittle remindersのlittleを「ほとんど~ない」と訳したのでは、まるで文脈に合わないことに気づき、自己修正しましょう。直訳が難しいreminders以降の箇所も、下線部までの主旨が分かっていれば、見当はずれの日本語になることはないはずです。もとになっている動詞remindが「思い出させる」という意味だという知識も手がかりになるでしょう。

第3問【読解 脱文挿入】

出来た人とそうでない人が明確に分かれました。完答した人が多い一方で、1~2箇所しか合っていない人もいました。出来がよくなかった人は、センテンス同士や段落同士のつながりを読み解く訓練が必要です。

第4問【読解 総合問題】

人々が陥りやすい心理状態 social proof「社会的証明」に関するエッセイでした。問1は、まさにsocial proofとは何かを説明する問題で、第2段落にある定義をまとめればよいのですが、他人と同じ行動をとることが「適切である/正しい」という要素の漏れによる減点が大半を占めていました。また、人々が空を見ているのを見て自分も空を見上げること、など第1段落の具体例だけを記述している答案も散見されました。日頃から、具体例に引きずられず、一般化した文章に着目したり、自分でも「これらの例が言わんとすることはこういうことだろう」と一般化したりする習慣が大事です。問5でも「自動車、清掃用品、美容品」といった具体例をそのまま列挙し、「商品」や「製品」のように一般化できていない答案が少なくありませんでした。問3のsocial proofの由来を説明する問題も、必要な要素の欠落が目立ちました。「大昔の人が周りの人をまねた。私たちはその子孫だ」といったまとめ方では、「なぜ大昔の人がまねをしたのか」「なぜそれが今も続いているのか」に対する理由がありません。「危険を逃れて生き延びるために」という要素や、「今なお習性として残っている」といった説明が必要です。字数条件内で、必要な要素が十分に盛り込まれているか気をつけましょう。

第5問【文法・英作文】

Part Bは、いま流行りの「婚活」という言葉の意味と、その社会的事情を説明する英作文でした。表現・内容ともにしっかりとした答案も数多くあり、感心しました。一方で、動詞marryと名詞marriageを混同しているもの、「~と結婚する」marry ~/get married to ~を正しく書けていないもの、同じ表現の繰り返しで冗長なもの、説明不足なものも相当数ありました。「景気が悪いから」というだけでは婚活が増えている理由にはなりません。「景気が悪い」→「?」→「婚活増加」のように、両者をつなぐ説明が必要です。長い文章を筋道立てて書けるように訓練を積みましょう。また、文法面で非常に気がかりなことがありました。半数近くの答案で、単複に関する誤りが見られたことです。a personやa partyなど可算名詞の単数形に付ける冠詞、特に不定冠詞aの脱落が頻発しました。また、(×)He think … のように三人称単数現在形のsをことごとく付け忘れる人がいるかと思えば、(×)Many people thinks … のように複数名詞の主語なのに動詞にsを付ける人も多数いました。こうした初歩的な誤りを減らせるように、基本文法の定着を早急に図りましょう。

数学(文系)

採点・添削した先生からのメッセージ

高2東大京大模試の出来はどうだったでしょうか。今回の数学(文系)の出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの全てでした。つまり、一般的に文系の大学入試で課される全範囲です。今回の模試は、現時点での難関大学の入試問題との距離を測ることを念頭に、やや難度の高い問題で構成しました。今回好調だった人はおごることなく着実に学習を重ねてゆき、力をさらに伸ばしてゆきましょう。不本意な結果に終わった人は現時点で自分に足りていないものを把握することを意識しながら、しっかり解答解説を熟読して復習してください。

第1問【図形と方程式】

座標平面上の放物線と円について考える問題です。(1)は放物線が定める円について数式で表す問題です。図形的性質を把握して数式化して整理する流れになります。出来はまずまずでした。(2)では(1)で求めた円の図形的性質を考えます。数式から一見して明らかではない図形的性質を導くことになります。洞察力が必要なこともあり、苦戦した人が多かったです。

第2問【整数】

与えられた等式を満たす素数の組をすべて決定する問題です。すべて決定する問題ですので、条件を満たす組のみをすべて上げていたとしても、それだけでは高い得点は望めません。他にないことの論証が重要です。素数である、という条件があるので両辺が因数分解された形に変形することを考えるのは自然です。本問では因数分解の仕方によっては、その後の手間や難度が大きく異なります。実際、あまりうまくない因数分解を考えて手詰まりになっている答案が散見されました。普段の演習時から、より簡明に進めることができないかを意識するようにしましょう。

第3問【確率】

じゃんけんを複雑にしたようなゲームについての確率の問題です。(1)はゲームの参加人数が少ない場合について考える問題です。うまく解こうとして手詰まりになっている答案が散見されました。本小問程度の場合の数なら、具体的にすべて書き出してみることも可能です。点数に対しては貪欲になりましょう。また、書き出してみることによって方針や一般的な法則に気づくこともあります。(2)では人数がやや多い場合について条件付確率を求める問題です。こちらについてはすべての場合を書き出すのは無理があるかもしれません。

第4問 【関数】

時間の経過に合わせて動く正方形と動かない正方形の重なりの面積を経過時間tの式で表す問題です。4つに場合分けして表すことになりますが、2つ分示せれば比較的上々の部類となる結果になりました。復習すれば、落ち着いて考えれば着実に得点できる問題であることがわかると思います。

数学(理系)

採点・添削した先生からのメッセージ

高2東大京大模試の出来はどうだったでしょうか。今回の数学(理系)の出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの全てと数学Ⅲの極限・微分法でした。今回の模試は、現時点での難関大学の入試問題との距離を測ることを念頭に、やや難度の高い問題で構成しました。今回好調だった人はおごることなく着実に学習を重ねてゆき、力をさらに伸ばしてゆきましょう。不本意な結果に終わった人は現時点で自分に足りていないものを把握することを意識しながら、しっかり解答解説を熟読して復習してください。

第1問【図形と方程式】

座標平面上の放物線と円について考える問題です。(1)は放物線が定める円について数式で表す問題です。図形的性質を把握して数式化して整理する流れになります。出来はまずまずでした。(2)では(1)で求めた円の図形的性質を考えます。数式から一見して明らかではない図形的性質を導くことになります。洞察力が必要なこともあり、苦戦した人が多かったです。

第2問【整数】

与えられた等式を満たす素数の組をすべて決定する問題です。すべて決定する問題ですので、条件を満たす組のみをすべて上げていたとしても、それだけでは高い得点は望めません。他にないことの論証が重要です。素数である、という条件があるので両辺が因数分解された形に変形することを考えるのは自然です。本問では因数分解の仕方によっては、その後の手間や難度が大きく異なります。実際、あまりうまくない因数分解を考えて手詰まりになっている答案が散見されました。普段の演習時から、より簡明に進めることができないかを意識するようにしましょう。

第3問【確率】

じゃんけんを複雑にしたようなゲームについての確率の問題です。(1)はゲームの参加人数が少ない場合について考える問題です。うまく解こうとして手詰まりになっている答案が散見されました。本小問程度の場合の数なら、具体的にすべて書き出してみることも可能です。点数に対しては貪欲になりましょう。また、書き出してみることによって方針や一般的な法則に気づくこともあります。(2)では一般の人数について条件付確率を求め、その大きさを評価する問題です。一般の人数についての条件付確率まで求めることができた人も、その後の評価は容易ではなかったようです。

第4問 【極限】

正n角形の周に巻き付けた糸をほどくときに描かれる曲線の問題です。このような問題では答案に図を描くようにしましょう。(1)はn=3の場合について考える問題です。おうぎ形の個を3つつなげた形になります。まずまずのできでした。(2)は一般の正n角形について考える問題です。単に(1)を一般化するだけなのですが、(1)を解けたのに(2)で行き詰まる人が見受けられました。(1)の具体例から一般の場合につながる構造をつかめていなかったのでしょう。普段の演習時から背後の構造を意識する学習を心がけてほしいと思います。(3)はnを大きくする時の曲線の長さの極限を求める問題です。本格的に極限を考えるのはこの部分なのですが、多くの人がここまで到達できずに終わりました。

国語

採点・添削した先生からのメッセージ

現代文二題・古文一題の大問3題構成でした。設問形式は記述式・選択式の両方を採用しました。知識系確認問題と、内容説明・理由説明問題が中心でした。近年の大学入試の出題傾向を十分踏まえていますので、この模試を通じて、大学入試合格のために必要なスキルを確認することができます。今回の受験を通して実戦感覚をつかみ、復習して次につなげてください。成績に一喜一憂することなく、来るべき入試に向けて着々と弱点克服に努めてください。

第1問【評論文の読解】

全体として、本文内容をきちんと噛み砕いて答案を書けていると感じるものが少なめでした。今回の出題については、本文が抽象的な内容であり、かつ設問もその具体化を求める類の出題が多かったため、解答を作るのが難しかったと想定されます。しかし、このような出題であっても、表面的な理解のみならず本文を深く正しく読み、相手にわかりやすく説明することは常に意識しましょう。

問1は、傍線部内の「共約可能な市場」を軸に具体的に説明されている答案が少なかったです。傍線部説明問題は、傍線部にある言葉を、傍線部以外の言葉で説明する問題です。傍線部にある言葉を記述解でもそのまま反復する答案が多かったので、気をつけてください。

問2は、傍線部内のキーワードの説明はおおむねできている一方、因果関係を逆にしていたり、本文の細かいニュアンスをくみ取り切れていなかったりする答案が目立ちました。因果関係を逆にしてしまうのは致命傷になりかねません。下書き段階でフローチャートを書くなどして、答案作成前に今一度論理展開を確認しましょう。

問3は、傍線部中の指示語の内容を明記していない答案がかなり多く見られました。傍線部後半の説明が難しかっただけに、この部分で得点できているかで差がついた印象でした。

問4は、「死の体験」について本文全体から具体化する意識が欠けている答案が多く見られました。難しい内容ではありましたが、本文の誤読があったり、抽象的な本文の表現をそのまま用いたりしているものが多く、解答の軸を正しく設定できていると判断できない答案がほとんどでした。

第2問【随想文の読解】

評論文だけでなく随想文にも慣れていきましょう。今回の出題では文章は比較的読みやすいですが、解答を作るのが難しかったかもしれません。問1~問3ともに抜き書きに終始している答案が大半を占めています。随筆文はそのまま一部を抜き書きしても、内容を端的に説明することは難しいため注意が必要です。

問1は設問中に「詩を参考に」という指示から「深い夢」は必須キーワードでしたが、これが入っていないものが散見されました。

問2については「危うい対照性」と言える理由の説明が必要です。「生命」「死」という、命に関する両極で対比しなくてはなりません。

問3は火の「功」の側面、「罪」の側面をそれぞれ説明する必要があります。設問をよく見て、何を答えるべきかをはっきりさせてから解答を作るよう心掛けてください。

第3問【古文の読解】

全体の傾向として、対象を具体的に訳出する力が弱いことから失点をする解答が多かったです。「説明しなさい」という設問に対して傍線部の現代語訳のみを行っているものも散見されました。設問文をきちんと読み、指示に沿って解答する力が求められます。

問1~3は古文単語や文法などの知識事項に関する設問でした。なかでも問2・3は古文読解の基礎となる文法問題ですので、全問正解してほしい問題です。間違えた設問は必ず復習し、早い段階で文法の知識を固めましょう。

問4は現代語訳の設問でした。(1)に関しては使役の助動詞が訳出できていない解答が目立ちます。「さるべき」を文脈に沿った形で訳出できていないものが多くありました。(2)に関しては、君=宮様であることが理解できていない解答が散見されました。

高校2年生ということも考慮し、今回の文章は登場人物が多く主語が取りにくいうえ、受験生の多くが苦手とする和歌も登場する比較的難易度の高いものでした。このような文章をスムーズに読解するためには、助動詞等の基礎知識は当然あるものとせねばなりません。そのうえで、文脈に沿った訳出ができるよう訓練を重ねましょう。

問5は傍線部の説明ではなく現代語訳にとどまっている解答が多くありました。傍線部の現代語訳は説明の基礎となりますが、それをもとにして、どういうことなのかを自分の言葉で端的に「説明」できるようにしましょう。

問6は難易度の高い問題でした。まず「つきづきし」を「いかにももっともらしい」と今回の文脈に沿って訳出する必要がありました。そのうえで、中納言の発言の、何が「いかにももっともらしい」のかを説明する必要があります。文中の「大堰のわたり」というキーワード、そしてそこで「左衛門の督(左衛門の君)」が登場したことで、文章冒頭の中納言とあきのぶのやり取りを思い出して下さい。左衛門の君が、中納言(あきのぶ)の頼みによってここで待ち構えていたことに気づけていない解答が非常に多くありました。登場人物が多くとも、必ず主語を確認して読み進め、文章全体から考える習慣を身につけましょう。

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