〈第2回講評〉東大・京大模試[添削指導付き](高1・2生対象/2019年1月27日実施)

高1生 高2生

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高1生 講評

2019年1月27日(日)に実施した「第2回 東大・京大模試[添削指導付き]」の講評・得点分布グラフです。

英語

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:高1英語

本模試ではリスニング、長文読解3種、そして自由英作文という形式の出題を通して、多面的に英語力を問いました。3種類の長文を時間内に読みこなすのは大変だったかもしれません。「こういう主旨の英文かな」と自分が試験会場で読み取った内容と、解答解説に書いてあった内容とは一致していたでしょうか。まずは正しい読解ができるように、語彙・文法・構文把握力を磨いていきましょう。これからは英語の4技能が求められる時代ですが、正しいアウトプット(writing / speaking)を行うためには、正しいインプット(reading / listening)が欠かせません。よく出来た人も、あまりよく出来なかった人も、ぜひもう一度じっくり問題文を読み、復習してください。

第1問【リスニング】
聴き取り問題の出来は、ふだんから音声学習をしているかどうかで差がつきます。自分でも音読練習をするなど日々の訓練を欠かさないようにしましょう。なお、Part Bのディクテーション(書き取り)の(1)では、直前のbetweenを無視して18 to 22とした答案がありました。(2)では、staying awakeのawakeをawayやa wayとした答案が目立ちました。コアラの睡眠についての文章ですから、眠ることや起きていることについて語られているはずです。空所だけでなく前後にも意識を配りましょう。
第2問【読解 要旨要約】
要旨の書き方に慣れていない答案が少なからずありました。「要旨」とは「述べられていることの主要な点・大事な部分」です。(1)の解答として「子供の脳と組み立て式コンピューターキットの比較。」や「生まれたばかりの人間の脳と組み立て式コンピューターは似ている。」としか書いていない答案がありましたが、両者を比較することで筆者が主張したいことの方をまとめましょう。(3)でも、孤児院・養子のエピソードを書くのではなく、その例をもとに筆者が導き出した主張の方が大事です。
第3問【読解 和訳】
(1)の助動詞couldを「できた」という〈過去〉〈可能〉で訳した人は違和感を覚えなかったでしょうか。(2)では、形式主語構文it takes … to ~という構文のitを「それは」と訳す誤りや、文が長くなったためにmake O Cを把握できなかった答案が目立ちました。(3)のtake the load off …の訳は、ほとんどできていません。たとえloadという単語が分からなくてもtake A off B「AをBから取り去る」や文脈から推測しましょう。(4)では、thatが関係代名詞だということは分かっているものの、直前の副詞thereを先行詞と勘違いして無理やり日本語にしようとする答案が相当数ありました。このように長文読解になると、ふだん学習して知っているはずの文法事項への意識がおろそかになり、知っている単語と単語をつないで、なんとなく解釈する、という人が少なくありません。しかし、それでは正確な情報を読み取ることはできません。文構造への意識を少しずつ高めていきましょう。
第4問【読解 総合問題】
問1の和訳でも、上と同じことが言えます。知覚構文SVOCに気づいていないと思われる答案や、接続詞asの解釈以前に、asが接続詞であることが分かっていない答案も多々ありました。問3~4の記号選択問題でも、問われていることは、文章の中での文法・語法の運用です。An author (that Neil Armstrong liked) invented the wordの関係詞節を正確につかめれば、問4でウという誤答に飛びつくこともなかったはずです。
第5問【語彙・英作文】

単語は、自分でも発声しながら覚えることが肝心です。Part Aの語彙問題(4)の falseに関する誤答が象徴的です。うろ覚えで「forse」「foruse」「folusu」などと書いた人は、LかRか、その後に母音が入るか入らないかで迷っている様子です。ふだんから自分の口を使って発音練習をしていれば、LとRの違い、子音の後に母音が続くのかどうかは身体で覚えているはずです。ぜひ恥ずかしがらずに発音練習(単語単体だけでなく例文単位でも)をしましょう。

Part Bは「歴史/科学を学ぶ最大の利点」を書く自由英作文でした。歴史を選んだ場合は「過去の過ち(主に戦争)を繰り返さないため」、科学を選んだ場合は「生活が便利になるから」「より良い世界を作るため」という答案が多かったです。白紙答案はほとんどなく、皆さん積極的に取り組んでくれました。ただしその反面、40~50語という語数条件を超えて、60語、70語と書いてしまった答案がかなりあります。長い英文を書き慣れている、という人は、与えられた語数の中で情報量を減らすことなく的確にまとめる練習もしておきましょう。

数学

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:高1数学

高1東大京大模試の出来はどうだったでしょうか。今回の数学の出題範囲は数学Ⅰと数学Aの全てでした。今回の模試は、高2での数学の学習を高いレベルで進めて行ける土台ができているかどうかを測れる問題で構成しました。高1での数学の基盤の上に積み上げられる高2での数学は大学入試の大きな軸となります。今回好調だった人はおごることなく着実に学習を重ねてゆきましょう。不本意な結果に終わった人は現時点で自分に足りていないものを把握することを意識しながら、しっかり解答解説を熟読して復習してください。

第1問 2次関数
2つの1次式で条件が与えられた2変数の式の最大値と最小値を求める問題です。1次式で条件が与えられた2変数の式の最大値と最小値を求める問題ならば、ほとんどの人が迷うことなく条件式を用いて変数を1つ消去して1変数の関数の問題に帰着させることができると思います。この問題で要求されているのも実質同じことで、条件式を用いて変数を2つ消去して1変数の関数の問題に帰着させることで解決します。今回の問題セットの中では取り組みやすい問題でしたが、手の付かなかった人も少なくなかったです。難関大学の数学の入試問題を解くには、見慣れない問題を既習の実質同じ種類の問題に帰着できる力が重要です。そのことを意識して今後の学習に取り組まれることを期待します。なお、方向性としては完璧だったのに計算ミスのせいで大きく失点してしまった惜しい答案もありました。試験時間のある程度は見直しのために確保するようにしましょう。
第2問 平面図形の論証
正方形に内接する2つの円の半径に関する論証問題です。円の中心、円と円の接点、円と正方形の接点に着目して補助線を引き、三平方の定理の活用を念頭に適当に補助線を引いて直角三角形を作るのが第一歩です。後は得られた関係式から示すべき関係式を導けばよいのです。解けた人とまったく手の付かなかった人とに大きく分かれた問題でした。中学校での数学では固定された特別な場合についての値を求めることが多かったですが、高校での数学では変化する一般の場合について論じるのが主になります。手の付かなかった人には復習時にその感覚の違いを確認してほしいと思います。
第3問 確率
複数のサイコロを同時に振るときに出る目についての確率の問題です。(1)から(3)までの小問で構成されています。後の方に行くほど難度が高くなっています。また、(3)では(1)、(2)の結果を用いる比較的計算量の少ない解法があります。出来もそれを反映して、後の問題ほど得点率が低くなる傾向になっています。(1)ではサイコロが2個なので縦横6マスの表を書いて考えることもできますし実際そのようにしている人もいたのですが、(2)以降のようにサイコロが3個以上になるとその方法は通用しません。確率に限らず、より一般の場合に通用する手法を追及してほしいと思います。
第4問 数と式
連続する100個の正の整数の正の平方根についての問題です。(1)は条件を満たす最小の整数を答える問題です。与えられた条件を読み解き不等式を立てて考えることで解決します。この小問で重要なのは、示した値が本当に最小であることの論証です。その意味で正しい数値を得てはいるものの論述に不備がある答案については大きく減点しています。(2)は(1)を踏まえて、条件を満たす小さいほうから数えて20番目の整数を求める問題です。(1)の数値を得ていることを前提に正しく数え上げてゆけばよいです。こちらについては正しく数え上げていると読み取れるならば点を与えています。

国語

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:高1国語

現代文二題・古文一題の大問3題構成でした。設問形式は記述式・選択式の両方を採用しました。知識系確認問題と、内容説明・理由説明問題が中心でした。近年の大学入試の出題傾向を十分踏まえていますので、この模試を通じて、大学入試合格のために必要なスキルを確認することができます。今回の受験を通して実戦感覚をつかみ、復習して次につなげてください。成績に一喜一憂することなく、来るべき入試に向けて着々と弱点克服に努めてください。

第1問 現代文の読解

問1は、直前の「その場合には」に注目し、「あれか、これか」から具体例を捨象するというプロセスを踏むことで、高得点を出せたと思います。本文の「あれか、これかが発生した場合」という文言や、「法廷で弁護人になるという軽い義務と危篤の息子を助けなければならないという重い義務」という具体例をそのまま引き写すのは避けましょう。なお、議論の展開に気を付けてください。本文は「『当人や相手の不利益になる場合には、約束は守らなくてもよい』という考え」→「当人の利益にならない場合」→「相手の利益にならない場合」と進んでおり、傍線部アは「当人の利益にならない場合」が議論されている中にあります。

問2は、傍線部の理由説明になっていないにもかかわらず、傍線部近辺の情報だけを抜き出した答案が目立ちました。たとえば、傍線部直後にあるカントの主張「因果関係について~関係は成り立たない」を記述解にする答案がありましたが、これは、傍線部イに対する批判への応答であり、傍線部の主張を支える理由ではありません。正確に答えるためには、カントの倫理的判断についての特徴を指摘する必要があります。傍線部理由問題を解く際、自身が作成した答案内容と設問のあいだにしっかりとした因果関係が成立するかを確認しましょう。

問3は、多くの受験生が直後の「そのようなもの」に注目し、これが傍線部直前の一文「もうひとつは、この連鎖がどこまで行っても終わらないと考える」を指しており、そのとき「われわれは安心していられる」という議論の流れに気づいていました。さらに「ひとつはどこかに「それ自体として善い」もの~が存在すると考える」の一文から対比構造があることを指摘していましたので、よくできていたと言えます。

問4も、傍線部内「それ」に注目することで、前2文を受けていると多くの受験生が気づいていたようです。〈選考に比較の尺度がない〉にもかかわらず〈選択したほうを「より大なる善」〉と〈正当化する〉という流れで多くの受験生が説明していました。その考え方で大丈夫です。なお、「音楽と相撲」や「ダイヤモンドと婚約者への誠実」と具体例を挙げていた答案が時折見受けられましたが、具体例を挙げる必要はありません。本文を抽象化してまとめる問題なので、抽象度を上げて答える必要があります。

問5の漢字問題は全問書けるように復習してください。特に目立ったのがd「喪」で、左払いを書いてしまっている答案でした。紛らわしい漢字は丁寧に覚えてください。

第2問 現代文の読解
問1は、設問で問われていることを過不足なく答える問題のため、全体の正答率も高めでした。一方で、文字表記の印象にまで踏み込むなど、必須となる要素以外が記述されている答案も散見されました。余分な記述は文の冗長さの原因になります。解答を記述する際は、設問と照らし合わせたうえで、最低限の要素を盛り込むように意識しましょう。

問2は、本文に引用された詩の表記を参考に、平仮名がもたらす情感の効果を説明する問題でした。設問にあるように「原詩」について答える問題でしたが、英訳された詩について説明している答案が少なからず見られました。問題を解く際には、設問の内容をよく確認してから解答を作るようにしましょう。

問3は平仮名表現と「死」の切実さについて、うまく結びつけられていない解答が散見されました。本問のように、解答すべき要素の多い問題は、傍線部後の説明をヒントにして、解答欄に収まるよう手短にまとめる技術が必要です。その際「認知的意味合い」などの抽象的な表現をそのまま使うことは避け、設問に即したわかりやすい解答になっているか、書き終わったあともう一度確認しましょう。

第3問 古文の読解
通常古文の学習では平安時代の文章を扱うことが多いため、軍記物語に触れる機会は少ないかもしれませんが、傾向としては平安時代の古文よりも読みやすいため、やや簡単に感じた受験生もいることでしょう。

問1~3は文法や古文単語などの知識事項に関する設問です。なかでも問2・3は古文読解の基礎となる文法問題ですが、全問正解者は多くありませんでした。間違えた設問は必ず復習し、早い段階で文法の知識を固めましょう。

問4~7は本文の内容把握に関わる設問ですが、なかでも問5の現代語訳問題は基礎となる部分です。現代語訳問題では、一つひとつの文法事項や単語の意味を逐一訳していく「逐語訳」を心掛けることが大切です。ここで点数がもらえなかった受験生は、日頃の古文の問題演習の際にも逐語訳を意識し、点数がもらえる解答の作り方を意識していきましょう。

高2生 講評

2019年1月27日(日)に実施した「第2回 東大・京大模試[添削指導付き]」の講評・得点分布グラフです。

英語

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:高2英語

本模試ではリスニング、長文読解、そして英作文という形式の出題を通して、多面的に英語力を問いました。英文の内容を正確に把握したり、自分の伝えたいことを適切に表現したりするためには、語彙・文法・構文把握などの基礎力が不可欠です。間違えた問題を見直す中で、どのような力が欠けていたのか、自分の課題を明確にするようにしましょう。また、単語などの知識はあっても設問にうまく対処できなかったという人もいたかもしれません。正解するにはどのような考え方が必要だったのか、どのような要素を盛り込めばよかったのかを確認して、総合的な英語力の向上に努めてください。

第1問【リスニング】
Part Aはやや長めの英文を聞いて、的確に内容を理解できるかを問いました。音声を用いた場合でも、文章の流れを意識して、全体の内容をしっかりと理解することが求められます。Part Bは聞き取った内容をもとに、質問に対して英語で答える問題です。該当箇所をそのまま用いても正解になるような出題にしてありますが、一語一句正確に覚えておくのは現実的ではないので、自分の言葉で再度英文を組み立てる必要がありました。そういった観点から言うと、(×)complain about that children spend …としたり、(×)spend too much time to use …としたりといった、語法上のミスが見られたのが気になりました(それぞれcomplain that children spend … / spend too much time using …が正しい)。基本的な事項であっても、実際にアウトプットで使えるようになっているか、今一度確認してください。
第2問【読解 要旨要約】
長文の冒頭で給仕人の無愛想な行動に関するエピソードが述べられていますが、これをそのまま要約に入れている答案が少なくありませんでした。具体例は主張や意見を分かりやすく説明するために提示されるものであり、筆者の言いたいことは別にあると考えるべきです。この文章でも、給仕人の話は、人の行動の要因に関するより一般性の高い主張を展開するために述べられているものです。文字数に制限のある要約問題では、具体例を逐一説明している余裕はありません。筆者の言いたいことを読み取り、それを端的にまとめる必要があります。また、部分的な内容は理解できていても、それぞれのつながりが分かっていない答案も散見されました。文章を読む際は、全体の主旨を踏まえて、それぞれの段落がどのように関連しているのかに注意を向けることが大切です。「解答解説」では、筆者の主張を把握するためにどのようなポイントに注意して読めばよいか説明しているので、復習に役立ててください。
第3問【読解 和訳】
問2の下線部和訳は、文構造はそれほど複雑ではなかったものの、語彙レベルでの減点が多くありました。特にpuzzle「難問、難題」、be cheated out of「~をだまし取られる、奪われる」、for oneself「自力で、独力で」などでの誤訳が目立ちました。語彙力を地道に増やすための日々の取り組みはもちろん、文章の流れから適切な意味を類推することも大切です。問3では、指示語の内容を把握できているかがポイントとなりました。英文を丁寧に読んでいればsheがa second-grade teacher「2年生を受け持つ教師」のことを指すのは容易に分かるはずですが、「子供たちの母親」と解釈している答案もありました。また、訳に過去時制であることが反映されていないなど、不注意によるミスが見られたのも気になりました。
第4問【読解 総合問題】
問1の説明問題は、該当箇所を把握できても、日本語に直す際にうまく対処できずに減点となった答案が目立ちました。特にof how they are holding their bodyの解釈の出来が良くありませんでした。問4の和訳問題では、misinterpretの後の要素の移動やwhat is considered Cの解釈などの文構造を、正確に和訳に反映できていたかどうかで差がつきました。また、aggressiveを「積極的な」のようにプラスイメージで捉えているものも2割ほどありましたが、ここでは「攻撃的な」のようなマイナスイメージで解釈するべきです。問3、問4、問7などの記号問題では、単発的な知識ではなく、段落内容を読み取れているかが問われました。選択肢をなんとなく選んでいた人は、どのような点に注意して考えればよかったのか、しっかりと確認してください。
第5問【英作文】
Part Aの和文英訳では、「よかれと思って」「迷惑をかける」などは直訳ができないため、さまざまに工夫して書いてありました。すべての要素を英語に組み込もうとするあまり、文構造に関わる間違いを犯して、大きく減点されてしまった答案も見られました。日本語の内容をできるだけ反映させようとする姿勢はよいのですが、結果的に英文として成立していなければ意味がありません。自分で書いたものが英文として正しいかを判断する「校正力」も英作文を書く上で重要な力です。また、内容に注意しすぎたせいか、三人称単数現在形のsを忘れてしまうなど、初歩的なミスも目立ちました。ミスのない英文を自力で書きあげるのは意外に難しいものです。普段から英作文を第三者に見てもらうなどして、正確な英文を書く練習を積んでください。Part Bの自由英作文では、オンラインショッピングと小売店の利点について書く問題でした。小売店を利用することの優位性として「オンラインショッピングで買うよりも安い」(または、その逆)などとした答案が散見されましたが、常にそうであるとは限らないため説得力に欠けます。そう主張するにしても、例えば「オンラインショッピングの場合送料がかかる」など、論拠をワンクッション挟むだけでかなり印象が変わります。読み手にとって納得できる文章を意識しましょう。

理系数学

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:高2数学

高2東大京大模試の出来はどうだったでしょうか。今回の数学(理系)の出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの全てと数学Ⅲの極限・微分法でした。今回の模試は、現時点での難関大学の入試問題との距離を測ることを念頭に、やや難度の高い問題で構成しました。今回好調だった人はおごることなく着実に学習を重ねてゆき、力をさらに伸ばしてゆきましょう。不本意な結果に終わった人は現時点で自分に足りていないものを把握することを意識しながら、しっかり解答解説を熟読して復習してください。

第1問 図形と方程式
座標平面上に絶対値を含む等式で表される点が存在する範囲についての問題です。(1)は絶対値記号の中の正負で場合分けして考えればよいです。さらに変数の正負を考えてより細かい場合分けをしている人がいましたが、その必要はありません。処理があまりに煩雑に感じるときには、より簡略化できないか反省することを心がけるのがよいでしょう。(2)は(1)で求めた存在範囲を前提に、その各点ごとに(1)で考えたのとは別の等式から点の存在範囲を考えてゆけばよいです。(1)だけでも難度が高かったこともあり、(2)は多くの人が苦戦していました。
第2問 確率
n枚のカード2組を用いるゲームについての確率の問題です。文字nを用いて一般の場合について考える問題です。場合の数を求めるときに数列の和を計算する必要があります。その意味で数列と確率の融合問題ということもできますが、ある程度レベルの高い問題においては自然に複数の単元の力が要求されると理解してほしいと思います。(1)から(3)までの小問で構成されています。後の方の小問ほど場合の数を求めるのが難しくなっており、出来もそれを反映して、後の問題ほど得点率が低くなる傾向になっています。
第3問 数と式
いわゆるガウス記号を含む方程式を解く問題です。ガウス記号、というよりは整数部分という方がなじみがある、という人も多いかもしれません。ガウス記号は不等式の条件式に帰着させるのが基本です。この問題では与えられた方程式を満たす実数をすべて求めることが要求されています。このようなときは求めた値がそれですべてだということを論述しなければいけません。むしろその論述の妥当性の方が重要です。その意味で、正しい数値をすべて求めていたとしても、説明が不十分であれば加点は少なくなります。解答解説に示したのとは違う方針の解法として、ガウス記号を含む関数のグラフを考えて2つの関数のグラフの交点を考えている答案がありました。この方針についても、先に記したように「それですべて」の論述が重要です。
第4問 微分法
変化する立体の体積の最大値について微分法を用いて考える問題です。変数tを指定した上で(1)で体積をtを用いて表し、(2)で体積を表す関数をtで微分して導関数を求め、(3)と(4)で体積が最大となる条件について考えることになります。微分法について不慣れでも(1)は答えられるのですが、むしろ(1)で苦戦して微分法が問われる(2)まで到達できない人が多い結果になりました。なお、変数としてこの問題で誘導した他にもたとえば∠BPOをθとして考えることもできます。余力のある人はその場合どのようになるかを考えてみるとよいでしょう。

文系数学

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:高2数学

高2東大京大模試の出来はどうだったでしょうか。今回の数学(文系)の出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの全てでした。つまり、一般的に文系の大学入試で課される全範囲です。今回の模試は、現時点での難関大学の入試問題との距離を測ることを念頭に、やや難度の高い問題で構成しました。今回好調だった人はおごることなく着実に学習を重ねてゆき、力をさらに伸ばしてゆきましょう。不本意な結果に終わった人は現時点で自分に足りていないものを把握することを意識しながら、しっかり解答解説を熟読して復習してください。

第1問 図形と方程式
座標平面上に絶対値を含む等式で表される点が存在する範囲についての問題です。(1)は絶対値記号の中の正負で場合分けして考えればよいです。さらに変数の正負を考えてより細かい場合分けをしている人がいましたが、その必要はありません。処理があまりに煩雑に感じるときには、より簡略化できないか反省することを心がけるのがよいでしょう。(2)は(1)で求めた存在範囲を前提に、その各点ごとに(1)で考えたのとは別の等式から点の存在範囲を考えてゆけばよいです。(1)だけでも難度が高かったこともあり、(2)は多くの人が苦戦していました。
第2問 確率
n枚のカード2組を用いるゲームについての確率の問題です。文字nを用いて一般の場合について考える問題です。場合の数を求めるときに数列の和を計算する必要があります。その意味で数列と確率の融合問題ということもできますが、ある程度レベルの高い問題においては自然に複数の単元の力が要求されると理解してほしいと思います。(1)から(3)までの小問で構成されています。後の方の小問ほど場合の数を求めるのが難しくなっており、出来もそれを反映して、後の問題ほど得点率が低くなる傾向になっています。
第3問 数と式
いわゆるガウス記号を含む方程式を解く問題です。ガウス記号、というよりは整数部分という方がなじみがある、という人も多いかもしれません。ガウス記号は不等式の条件式に帰着させるのが基本です。この問題では与えられた方程式を満たす実数をすべて求めることが要求されています。このようなときは求めた値がそれですべてだということを論述しなければいけません。むしろその論述の妥当性の方が重要です。その意味で、正しい数値をすべて求めていたとしても、説明が不十分であれば加点は少なくなります。解答解説に示したのとは違う方針の解法として、ガウス記号を含む関数のグラフを考えて2つの関数のグラフの交点を考えている答案がありました。この方針についても、先に記したように「それですべて」の論述が重要です。
第4問 対数関数
複雑な対数関数についての問題です。(1)で置き換えが指定され、(2)ではその置き換えを利用して最小値とそのときのxの値を求める流れになります。今回の問題セットの中では取り組みやすい問題で、多くの人が高得点でした。特に(1)は対数の基礎知識のみで完答できる問題でした。この問題で思うように点が伸びなかった人は、これまでに学習した基礎的な知識や手法を再確認するのがよいかもしれません。基礎が不安定なままでは、高度な演習に取り組んでも効果は薄いです。焦らずにまず足元を固めましょう。

国語

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:高2国語

現代文二題・古文一題の大問3題構成でした。設問形式は記述式・選択式の両方を採用しました。知識系確認問題と、内容説明・理由説明問題が中心でした。近年の大学入試の出題傾向を十分踏まえていますので、この模試を通じて、大学入試合格のために必要なスキルを確認することができます。今回の受験を通して実戦感覚をつかみ、復習して次につなげてください。成績に一喜一憂することなく、来るべき入試に向けて着々と弱点克服に努めてください。

第1問 評論文の読解

問1は比較的正答率の高い問題でした。傍線部に対応した箇所を見つけることが基本的な方針となりますが、本文の文章をそのまま書き抜いただけの答案も多く見られました。内容説明問題では本文の内容を端的にまとめ直して記述することを心がけてください。

問2では「存在論的構造」について説明することが求められていました。その内容が解答の中に含まれていたかどうかで得点に大きな差が生じています。傍線部中の難解な語について説明をする意識を持ちましょう。

問3の内容説明問題では傍線部中「それ」を具体的に説明しなければなりません。指示語は具体化するという基本的なことをこの模試を通じて学んでください。

問4は本文の趣旨を踏まえて書く設問ですから、傍線部近辺だけを見て解答しても満点を取ることはできません。全体を俯瞰する力が求められています。自身の解答と解答例をよく見比べましょう。解説を読んで、採点ポイントとなった箇所をマークする等、じっくりと(本文も見ながら)検討してください。ここでどれだけ時間を割けるかで学力の伸びに差が出ます。

第2問 随筆文の読解

今回の文章に読みにくさを感じた受験生もいたことでしょう。評論文だけではなく、今回出題したような随筆文にも慣れていきましょう。

問1は正しく解答の方向性を設定できた答案が比較的多い設問でした。クーシューが持つ関心と、「小風俗画」の特徴について説明することが求められていた設問で、誤答の多くが「芭蕉の特徴」という方向性で記述していたものでした。

問2は解答欄が他より広いため、書くべきポイントが多くなると考えてください。本文中の言葉をそのままなんとなく使うのではなく、丁寧な説明をするようにしましょう。

問3は非常に正答率の低い問題でした。本文全体を踏まえるべき設問でしたが、「小片の詩(miettes de poésie)に変えてしまおうとする」という部分を、「普遍的な象徴性を描き出す」という方向に設定できた答案はほんのわずかでした。

第3問 古文の読解

文章の後半、風雅なたとえを用いて武士2人が手柄の取り合いをする場面の読解は難しく感じた受験生も多いかと思います。ですが、リード文の「どちらが鹿狩りの手柄を得るかをめぐり口論する」という文言に着目することで、文章の方向性はつかむことができるはずです。

問2の現代語訳の問題は全体的に得点できている受験生が多い印象でした。古文単語の力が求められますので、例えば「やさし」などの単語の意味がわからなかったという受験生は、古文単語の学習をしっかりしておきましょう。

問4② の記述問題では、傍線部X・Yの口語訳をほぼそのまま書いている解答も散見されました。設問が問うているのは、これらの「たとえ」を通して2人が何を主張しているのか、ということです。記述問題では、設問が問うていることを正確に把握するためにじっくり吟味することも大切です。

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