〈高2 第1回講評〉東大・京大模試[添削指導付き](2017年6月25日実施)

2017年6月25日()に実施した「第1回 東大・京大模試[添削指導付き]」の高2生向け講評・得点分布グラフです。

本模試は、思考力・判断力・表現力を問う難易度の高い出題のため苦戦し自信を持って解答することができなかった受験生が多かったように思います。

選択式問題では、本文中に隠されたヒントに気付けるかがポイントになります。より多くの問題を解き、本文を素早く正確に読み取る力を身につけましょう。記述式問題では、必要な情報を選択し判断する力や自分の言葉に置き換えて端的にまとめて表現する力が必要です。また構文・公式といった知識でも得点の差が出てきますので、日々の学習で多くの知識を身につけましょう。

返却された成績表には、解答に対する添削コメントやアドバイスが書かれています。そのコメントやアドバイスと解答解説集を参考に、今一度問題を見直してください。2017年10月22日(日)に「トップレベル模試」を実施いたします。皆様の受験をお待ちしております。

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英語の講評・得点分布グラフ

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:英語
第1問【リスニング】
ディクテーションも含め、聴き取り問題の出来は、ふだんから音声学習をしているかどうかで差がつきます。自分でも音読練習をするなど日々の訓練を欠かさないようにしましょう。
第2問【読解 要旨要約】
英文の構成は「ストレスは体に悪い」という従来の考えと、「体に悪いのはストレスに対する考え方で、ストレスの症状は心身にとって有益」であるとする最近の研究結果との対比です。筆者は、前半の従来の考え方に異論を唱えるために最近の研究を紹介しているので、要約は後半の内容を中心にまとめる必要があります。しかし、多くの答案では、前半を書きすぎ制限字数の半分以上を費やしていました。文章のテーマに対して最重要な情報はどれかを選択すること、および、具体例を抽象化してコンパクトにまとめることが、要約問題を解くためには欠かせません。
第3問【読解 和訳】

(1)の接続詞 as を無視している答案がほとんどで、訳出していても、理由を表す接続詞 as だと識別できた答案はわずかでした。最後の being killed and eaten by meat-eating creatures の and も軽視してはいけません。by meat-eating creatures が eaten だけにかかっているとした答案も非常に多くありました。and は killed と eaten をつなげており、両者に by meat-eating creatures がかかっているのです。日頃から接続詞の働きを意識するように心がけましょう。

(2)(3)は和訳以前に、cold-blooded creatures や warm-blooded creatures を「冷血(変温)動物」「温血(恒温)動物」と分かっていた答案は少数派でした。「血が冷たい」と直訳せず、理科の知識を活用したいものです。なかには「低血圧」のような答案さえありました。さまざまなジャンルの題材をとりあげる英文読解では、当然、英語力だけでなく一般教養も問われます。

第4問【読解 総合問題】
問3の説明問題で、対比を意識せず、それぞれの段落の適当な箇所を抜き出し、和訳しただけの答案が目立ちました。辞書を作る側と辞書を買う側の考え方の対比については、文章全体を通じて繰り返し述べられていることに気づきましょう。より広い視点で文章をとらえ、そこから自分の言葉で内容を端的にまとめる練習を積みましょう。
第5問【語彙・英作文】
自由英作文は、(1)自転車による通勤・通学を選ぶ理由と(2)その問題点を書く問題でした。空所補充の形式ですから前後の記述と整合性を持つようにしましょう。One reason …と空所(1)の直前にあるにもかかわらず、理由を2つ3つ並べた答案が少なくありませんでした。何か1つのことに絞って具体的に書く力は、もっと長いエッセイを書く際にも必要となるものです。最低語数を超えるのに苦労した人は、まとまった長さの英文を書く訓練をしておきましょう。

数学の講評・得点分布グラフ

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:数学
第1問 面積の最大値
第1問は条件を満たして変化する四角形の面積の最大値を求める問題でした。図形的に解こうとして手詰まりになっている答案が散見されました。よほど図形的に一目瞭然でない限り、この種類の問題は適当に変数を設定して関数の最大値・最小値の問題に帰着させる方がよいでしょう。
第2問 整数の性質
第2問は整数の性質についての問題でした。難関大学の入試では頻出の題材です。この種類の問題としては平易な問題でしたが、苦戦した人が多かったです。整数は「素因数分解の一意性」「範囲を限定できれば調べつくすことができる」の2点で実数や有理数と異なります。整数についての問題はこれらに着目して解くことが多いです。その他に、ある整数で割った余りに着目することも多いです。
第3問 軌跡
第3問は放物線と定点を通る直線の2交点の中点の軌跡についての問題でした。この種類の問題として標準的でした。学習したことをきちんと積み上げられているかを見る意味合いの強い問題といえるでしょう。よく取り組めている人が比較的多かったです。
第4問 確率
第4問はゲームの大会における確率の問題でした。(1)は組に名前を割り振らない組分けの数を問う問題でしたが、組に名前を割り振る組み分けの数を計算している答案が散見されました。特に場合の数・確率の問題では、数式の「意味」を把握することが大切です。普段の学習でも、どのような根拠からそのような式になるのかを確認することを心がけましょう。

国語の講評・得点分布グラフ

採点・添削した先生からのメッセージ

得点分布グラフ
得点分布グラフ:国語
第1問 現代文

第1問(現代文)は、喜納育江『〈故郷〉のトポロジー』からの出題です。問一は傍線部までの内容をうまくまとめる設問でした。本文の該当箇所は絞りやすいですが、それを解答としてまとめることに苦戦していた答案が多く見られました。

問二の答案を見ると、「『場所の感覚』を磨く」という表現がどういうことを言っているのか説明するのに手こずった生徒が多かったようです。

第2問 現代文

第2問(現代文)は、李禹煥『出会いを求めて』からの出題です。全体を通して、傍線部内の表現をそのまま使用しているために解答として不十分になっている答案が多く見られました。「〜はどういうことか」という設問では、傍線部を言い換えて説明するのが基本です。答案作成の際は、設問に沿った内容を書けているか確認しましょう。

問二では「直接性」について、本文で述べられている「出会い」の性質を踏まえて説明する必要があります。

第3問 古文

第3問(古文)は、『落窪物語』からの出題です。現代語訳の問題はまず逐語訳からですが、その点への留意が不十分だったようです。問一のウについては「だに」、問三の1については「にしがな」の訳ができていない答案が多く見られました。重要な助詞は一通り覚えてしまいましょう。

問四については、「むかし」を「虐待を受けたこと」と解している答案が散見されました。ここでは「(落窪の君が)蔵人の少将の衣装を仕立てたこと」に力点が置かれているので注意しましょう。

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