地理的な見方や考え方を身につけませんか?
地球上で暮らしている私たちにとって、生活の舞台となる世界各地のさまざまな自然環境(自然地理)、その舞台の上で展開されているさまざまな人間活動(人文地理)への理解や、地域ごとに自然地理・人文地理を総合的に考察することで得られる多様な地域的性格(地誌)への理解は欠かせません。急速なグローバル化の進行にともなって世界各地の結びつきが密接になってきていますが、グローバル化は画一化の一方で差異化も促進しており、世界各地の多様性を理解する地理的な見方や考え方の習得はますます重要となっています。

Y-SAPIXの地理の授業では、まず必要な知識や考え方を確認し、そのうえでさまざまな地理的事象について問いを投げかけていきます。時には既習の学習内容に関する問いかけを、時にはさまざまな事象や知識などを関連づけた思考を促す問いかけを行うことにより、理解を深めていきます。
このような対話式授業により、難関大学の入試問題でよく見られる初見の資料や統計類などにも対応できる思考力や表現力を養成していきます。
Y-SAPIXの教室から
問「アイスランド島はどのようにして形成されたのかな?」
生徒「大西洋中央海嶺の一部が海面上にあらわれて島となった。」
講師「じゃあ、地図帳を開いてみましょう。中央海嶺にアイスランド程度の大きさの島がほかにあるかな。大西洋中央海嶺、東太平洋海嶺、インド洋海嶺…」
生徒「中央海嶺にアイスランドほどの火山島はほかには見あたりません。」
講師「ということは、中央海嶺の頂上付近がそのまま海面上にあらわれるということは、あまり起こらない特殊な現象のようだね。そうすると何かほかの要因も考える必要があるね。マントル対流とは無関係に形成される火山にはどのようなものがあったかな?」
生徒「なんだろう。」
講師「ハワイ諸島は?」
生徒「ホットスポットですか。」
講師「そう。ホットスポットには、ハワイ諸島ほどは高くならずに海底火山にとどまる場合もあるけれど、海底からは高まりのある火山が形成されるんだね。というわけで、アイスランド島は、大西洋中央海嶺による高まりに加えてホットスポットが重なって海面上にあらわれることで形成された火山島だと考えられているんですね。」