【連載】2013年8月 中学生へのメッセージ

夏休みです。皆さん、楽しんでいますか?

7月12日は何の日?

皆さんはこの頃、試験休みの時期でしょうか?ニュースでも報道されていましたので、ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんね。7月12日は今年から国連で「マララ・デー」に制定されました。

11歳の勇気

昨年10月、パキスタンで下校途中のスクールバスが襲われ、15歳の少女が銃撃されました。彼女はさかのぼること4年前、彼女が住んでいる地域を支配する反政府組織による女性の人権抑圧や女子校破壊の状況を英国のブログに投稿し、その勇気と女性が教育を受ける権利を求める強い姿勢が国際的に評価されていました。しかし、その行動をよしとしない武装集団が彼女を襲ったのです。

幸い、彼女は一命を取り留め、パキスタンでの治療の後、身の安全を図るため、英国に移り、再度治療を受け、奇跡的に治癒しました。その彼女がマララ・ユサフザイさんです。国連は彼女の偉業を讃えるために特別な日を制定し、彼女は演説を行いました。

One child, one teacher, one pen and one book can change the world.

15分を超える演説では「マララ・デー」の意義、すなわち、この日が自分の行動を讃える日ではなく、戦争や内戦等によって、教育を受けられなかったり、自由を奪われたりしている全ての少年少女が自分の権利のために声を上げるための日であることから話し始めます。そして、自分が襲われたことを恨んだり、抗議したりするのではなく、すべての子ども達が教育を受けられるように望んでいること、特に女性の権利と女子の教育の大切さを理解してほしいことを訴えます。教育によって子ども達に明るい未来をもたらすように各国のリーダー達に訴えます。冒頭の英文は演説の終盤、マララさんが力強く訴えた言葉です。

他者を思う気持ち

マララさんを取り巻く環境は決して恵まれていたわけではありません。ですから、ひょっとすると最初は自分の置かれた環境を世界の人に知ってもらい、改善を求めたのかもしれません。しかし、さまざまな経験や不幸な出来事から、もっと広い視野を持つことができるようになっています。平和で安全な日本にいると自分たちの環境が世界中で当たり前だと思いがちですが、さまざまな学習を通して、多くの地域のことを知り、何が世界の当たり前かを知ることはとても大切なことではないでしょうか。

広い視野を持ち、訴える言葉を磨く

皆さんの周りには情報があふれています。もちろんその中から重要な情報を探すことは重要ですが、本来、必要な情報は自ら探しに行くものです。

「マララ・デー」から、世界には我々が思っている以上に差別を受けている人が多いことが分かります。キーワードをきっかけに深く掘り下げてみると、我々が抱える本質的な問題にたどり着くことができるでしょう。

情報の技術化によって、我々は世界に向けて自らの思いを比較的簡単に訴えられるようになりました。その技術を使わない手はありません。もちろん、簡単に訴えられるということは、細心の注意も必要です。SNSに不適切な画像等を投稿して問題になっている例もあります。訴えるべきことを適切な言葉を用いて伝えることが重要ではないでしょうか。かつて、このような技術が存在しなくても、勇気と知恵を使って1992年にリオデジャネイロ環境サミットでは、12歳の少女が演説を行っています。「思い」を伝える情熱を持ち、行動に移すことが皆さんには求められています。そして、そのような行動に対しては広く扉が開かれているのです。

夏休みをどう過ごすか?

夏休みは普段に比べて自由な時間がとれる時期です。何もしない時間も大切ですが、気になったことを深く、深く掘り下げられる時間もあります。ぜひ、日頃気になっているけれども、放っておいた事柄を掘り下げてみてください。

リベラル英語に引き続き、数学、リベラル読解のイベント授業実施決定

先月、お伝えしたリベラル英語に続き9月に「『アカデミック数学』教科書から一歩踏み出す数学の世界」、11月に「リベラル読解研究のオープン授業」を行います。数学は約2年ぶりの実施、リベラル読解研究は初めての実施となります。

今回は数学についてお知らせします。テーマは有理数と無理数です。実力に応じて2レベルのクラスを設定します。数学を深く理解したい方はぜひ、参加してください。

お問い合わせ: 0120-3759-37 (日曜・祝日を除く14:00〜18:00) Webフォームで問い合わせる