【連載】2013年1月 中学生へのメッセージ

2013年

新年あけましておめでとうございます。今年が皆さんにとって良い年でありますようにお祈りいたします。
Y-SAPIXでは新中3生の授業がスタートし、6年一貫の体制が完成する年になります。これまで以上に皆さんの学力を伸ばす体制を整え、将来に向けた「学び」をより洗練されたものとしていきたいと考えています。

昨年を振り返る

思い返してみると2012年は、金環日食や東京スカイツリー開業、さらにロンドンオリンピック開催、山中教授のノーベル賞受賞と様々なことがありました。多くの人々の努力の成果が実った年といえるのではないでしょうか。もちろん、一昨年に起きた災害からの復興がなかなか進まず、苦労されている人もたくさんいらっしゃいますが、前向きに目標に向かって進む大切さを確認できた一年だったと思います。

新しい年、2013年の幕開けに、皆さんの興味のひろげ方についてアドバイスをしたいと思います。

社会の動きに敏感になろう。

昨年は世界各国で選挙が行われ、比較的リーダーの交代が多く起こった年でした。数年前からの経済的な危機によって世界では停滞が続いていますが、新たなリーダーによる払拭が期待されるところです。日本でも同じように停滞を克服する必要があります。これまで抱えた「負」の材料をいかに払拭するのか、また新たなリーダーが掲げる目標をどのようにクリアしていくのか、課題は山積しています。方向性が見えるまでには少し時間が必要かもしれませんね。 昨年も書きましたが、皆さんは敏感に情報をとらえ、起こっていることに自分なりの意見を持つように心がけてください。意見を持つためには裏付けが必要になります。裏付けには情報の正確性を様々な面から確認することが必要です。その裏付けられた情報を基に、客観的に「思考」をすることで意見を構築しましょう。生の情報に触れることで、情報に「流されず」、情報を「操る」ことができるようになるための新たな練習を積みましょう。
 

理系の情報もしっかりフォローしよう

この欄でも金環日食や火星探査について取り上げました。理系の情報が新聞紙面等を飾ることは少ないですが、Y-SAPIXではこのような情報について引き続き紹介していきたいと思います。それは、ぜひ、皆さんに興味を持ってほしい分野だからです。今、「理高文低」と言われるくらい、学部志望は理系が多いのですが、進もうとする研究分野を意識したうえで志望しているかというと実際は違うように思います。ですから、中学生のうちから、多くの理系の知識や情報に触れることで興味の幅をひろげてほしいと思います。そのうえで極めたいと思える研究分野を見つけましょう。

さて、昨年、お伝えできなかったトピックをひとつ紹介しましょう。先ほども触れましたが、ノーベル医学生理学賞を京都大学の山中教授が受賞されました。今後の医療に大きな影響を与える大発見です。医療の分野に革命的な進歩をもたらす可能性を秘めています。とはいえ、iPS細胞については今後もその去就をしっかり追い続けていくべきだと思います。それは、たとえば、現在行われている臓器移植を行わずに済む半面、あらたな倫理的問題を引き起こす可能性があるからです。

科学の功罪に関してはリベラル読解の授業でも各学年扱ってきましたし、今後も扱う予定です。科学の発達とそれに伴う技術の発達を興味を持って、注意深く見守っていきましょう。

地に足のついた学習を

これまで述べたことを実現するためには、学習内容を理解し、自らの意見を発信する「道具」を洗練する必要があります。

英語に関しては、新中3生の皆さんはぜひ、英語の文章を読んでみましょう。文章に触れることが英語の学習をより前進させます。表現に触れることで「言葉」の持つイメージがさらにひろがることでしょう。新中2生の皆さんは英語のメカニズムを理解し、必要な「言葉」を身につける努力をしましょう。日々の努力以外に学力向上の道はありません。毎日わずかな時間でも構いませんから、復習に時間を割きましょう。まとめての学習は充実感があるのですが、効果が薄くなります。

数学も新中3生はより深い部分まで理解していきます。様々な単元で学んだことを統合していったり、そこから派生する新たな概念に触れていきます。新中2生は夏過ぎから、徐々に抽象的な単元を学習します。時間をかけて「思考」した結果、得られる知識がとても多くなります。思考を積み上げる醍醐味を味わえるように頑張りましょう。

リベラル読解研究で扱う書籍もよりブラッシュアップしていきます。前述のように世の中は常に動いています。「不易流行」という言葉がありますが、変わらずに理解すべきことと最先端のことで理解すべきことをバランスよく選んで皆さんの思考力を上げていきたいと思います。昔から書籍は三度読んで初めて身につくといわれています。まとまった内容も大変重要な「情報」になります。速報性のある情報だけでは得られない筆者の主張を隙間の時間を使って身につける努力をしていきましょう。

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