【連載】2014年5月 中学生へのメッセージ

桜前線も北海道に到着したようです。5月は過ごしやすい季節です。中1生の皆さんは学校生活とY-SAPIXの学習のペース作りを一気にしましょう。中2・3生の皆さんはペースが乱れないように頑張ってください。

人以外の人がいる?

新種が現れた!ということではありませんが、皆さんは「人」と聞いて、どのような存在だと考えるでしょうか。質問すると難しそうですので、普段皆さんが考えていない「人」の話をします。ジャンルで言うと法律の話です。

たとえば、ものを売買するとき、売り手と買い手になれるのは人間同士です。犬同士がレジを挟んで……などという姿は現実にはあり得ません。人には私法上の権利・義務の主体となる一般的な資格=権利能力が認められています。日本の民法ではこの権利能力を有するのは人のみと定められています。これをそのまま守ると、たとえば学校がどこかに新校舎を建てようとするときに土地を買いたくても、人ではないので、買えないことになってしまいます。

つまり、法律的には「人」でない「人」が存在しないと社会が混乱してしまいます。そこで、人の集合体や財産の集合体に対しても、人と同じ法的な人格を与える必要が出てきます。このことを「法人」と呼び、人の集合体のことを一般的に社団法人、財産の集合体のことを財団法人と分類しています。また、その法人が営利(経済活動の結果得た利益を構成員に分配すること)を目的とするか否かによって、営利団体と非営利団体に分類されます。たとえば、会社は営利社団法人になり、私立の学校は一般的には学校法人と呼ばれることが多いですが、分類では公益財団法人になります。

ロボットは人?

最近、身の回りにロボットの存在が増えていませんか?もちろん、ドラえもんや鉄腕アトムのようなものではありません。家の中を自動で掃除する機械もロボットですし、介護支援のために人に装着して要介護者を抱き上げたりする際のアシストをする機械もロボットです。

自動車の自動運転装置も実用化に向けて開発が進んでいるようですが、もし、この機械が事故を起こしたり、不幸にも人を死なせてしまった場合、責任はどうなるのでしょう。機械の所有者?機械を売った会社?それとも機械を作った会社?今のところ、このような事態に関する法律は作られていません。また、どこがその責任を問われるかについても一概には言えませんが、技術の発達はこれまでは起きえなかった事態を起こすことは間違いありません。

人工知能の分野では、将棋の「電脳戦」でプロ棋士に勝ち越し、大学入試に合格する日もそう遠い未来ではなさそうです。現実にコミュニケーションを主体としたロボットも登場しているわけですから、人型ロボットが世に出てくる日も現実味を帯びてきます。今後、技術の発達はますます加速度を増し、我々の生活をより便利にしてくれますが、忘れてはならないのはどのように社会に適応させるかという課題です。もし、本当に自立型ロボットが登場したとき、法律上、人として認めるのか否かを議論する時がくるかもしれません。

今回取り上げた話題は、将来、皆さんが直面する問題であろうと思います。現状を見据えると共に、想像力を駆使して、起こりうる問題を想定し、関連する書籍を読むなど必要な情報を取り入れながら解決策を考えてみてください。

6月に3つのイベントを開催!

Y-SAPIXでは6月7日から全国各地でイベントを実施します。保護者の皆さんには中高一貫校での6年後の学力状況などに触れ、中学生のうちから可能な学習ポイントをお話しします。また、最難関の東大・京大に関する2014年度入試の最新情報や医学部入試の動向について、豊富なデータを元にお話しします。入試制度が大きく変わる可能性がある現在、正確な情報入手は大変重要です。ぜひ、ご参加ください。

「中高一貫校の強みを活かす3つの方法2014」詳細はこちら

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