【連載】2014年4月 中学生へのメッセージ

4月になりました。新しい年度の始まりです。

書籍を紐解き、好奇心の赴くまま、知識・教養の幅を広げ、これまでの学びをさらに飛躍させていきましょう。

本格的な研究のためには世界共通もしくは多くの人々が用いている「言葉」を学ぶ必要があります。その言葉こそ、英語であり、数式なのです。中学生はこれまで使ってきた言葉=日本語をベースに新たな言葉の習得が第一の目標となります。言葉の背景には幅広く、多くの人々が当たり前と考えられる概念が広がっています。昨今、global standard(グローバルスタンダード)と言われるこれまでにない統一の基準を作ろうとしている動きもその一つです。

2014年度 学習の指針(中3生)

中1・2生の皆さんはこちらのメッセージにてご確認ください。
ここでは中3生の皆さんへお話しいたします。

英語

いよいよ長文読解が本格化します。これまで培った力を生かし、多くの英文に触れるように心がけましょう。授業中で取り上げる文章は「精確」に読み取ることを心がけ、それ以外でもさまざまな英文に臆せず触れてみてください。

たとえば、英文で書かれたホームページを読んでみましょう。どこから手をつけたらよいか分からない人は、たとえば、美術館や博物館のホームページでもよいでしょう。スポーツに興味のある人は選手やチームで検索してみてもよいと思います。もちろん、海外の大学のホームページなどもおすすめです。

もう一つ気をつけてほしいのは、中3から学習する単語量がさらに増えます。基本に忠実に、耳から覚える習慣を続けてください。

数学

この一年で、数学ⅠA、数学ⅡBの学習が終了し、文系の大学受験に必要な知識が全て出そろいます。さらに抽象度が上がり、これまで以上に理解に時間がかかるかもしれませんが、諦めずに取り組みましょう。

数学は閉じられた世界の中で作られているので、思考する際に全く別の要素が加わることがありません。苦手になる人はこの純粋さに苦労しますが、数学的思考力がこれまでの学習を通して身についていれば、問題はありません。

また、数学は単元がつながっているので、分かるところまで戻り、積み上げることも大切です。復習を怠らずに、さらにレベルの高い問題に取り組めるよう頑張りましょう。

数学速習のクラスの皆さん

新たに高校数学の世界に突入します。一つ一つの単元は恐れることはないのですが、油断しないでください。高校数学は、理解して定理が使えるようになると世界観が広がりますが、一般化していくため、発想を転換する必要が多々出てきます。

授業中に理解できたことと難しかったことを仕分けておき、復習や質問によって、深い理解を手に入れましょう。スタートでは遅れていても、一年で数学Ⅰと数学Ⅱを終えるカリキュラムです。6年間の中でも余裕のある時期だと思いますので、十分な学習時間を確保しましょう。

リベラル読解研究

テキストとして選ばれている書籍の文章は、皆さんの生活に密着した具体例も含まれていますが、大学の研究に関連するトピックが多く、筆者がまとめ上げた理論や概念に触れる絶好の機会です。なかなか、読書時間の確保も難しいかもしれませんが、努力をすれば、将来的に知識のみならず、多彩な思考を可能にする論理構成に触れる機会となります。柔らかい感性を持っているうちに世界観を広げておきましょう。

また、記述を通して、表現スキルに磨きをかけてください。これまで以上に論理構成に気をつけ、自らの主張を極力客観的に伝える術を身につけましょう。書くことと添削を受けることがとても大切です。

学びの楽しさを実感するために

かつて、外国の方々とセミナーで一緒になる機会がありました。講師が説明をしながら、合間に質問の時間を挟みます。すると、参加者は一斉に手を上げ、矢継ぎ早に質問をします。質問に対する質問も出てきて、時間は際限なく延びていきます。その知識に対するどん欲さにまず驚きました。私たち日本人だけのセミナーや授業ではなかなかこのような状況にはならないように思います。疑問をそのままにしない、学ぶ場では物怖じせずに意欲的にどんどん学習を進める。その積極性こそが学びの原点です。

さらに客観的な思考の先には、自らの主張もできるようになる必要もあると思います。とかく持論を展開すると多くの反論が寄せられるためになかなか自らの意見を主張しない人が多いですが、国際的に活躍する人々は確固たる「柱」を立てて、他者と渡り合っています。明確な立場を表明して、議論に望めるように自分を成長させてください。ただし、主張をただ押し通す力をつけてと言うわけではありません。相手の意見・主張を聞きながら、調整をしていく柔軟さも忘れないでください。

言論の自由を表現した言葉として

ヴォルテールという哲学者の言葉で「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」というものがありますが、Y-SAPIX目指すのは「対話」(dialog)であって「独白」(monologue)ではありません。ではどのようにして興味を持ち、意見をまとめていけばよいのでしょうか。まずは疑問を持つことから始めてみましょう。

当たり前、常識であっても、社会に関わる規則には必ず何らかの理由や意味が存在します。私たちはそのような既成概念の見直しから新たな発見を導いています。未知のことが詳らかになることによって、さらなる領域へ踏み出す足掛かりができるのです。与えられた課程をこなすだけでなく、興味の幅を広げるのが中学時代に大切な学習態度だと思います。

また、現代は知識や情報を比較的簡単に手に入れることができます(玉石混淆であることに注意は必要ですが)。時代が得たツールをうまく活用して、自ら「考える人」になる努力を続けてください。

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