【連載】2014年2月 中学生へのメッセージ

2月は成果を見せる時

センター試験も終わり、私立入試、さらに国公立2次試験と大学受験は本格化します。去る1月18日の朝、とあるセンター試験会場で入試の激励をしてきました。中学受験との大きな違いは志望により受験する科目が異なるため、朝早くから受験生がひしめき合う光景が見られないことです。国公立大学を目指す生徒の多くはこの先を見据えての受験になりますから、ことさら、気負う様子もない代わりに失敗もできないという微妙な表情を見せながら、ある生徒は制服に身を包み、別の生徒は非常にラフな格好で会場前に来ます。2日間にわたって7科目の受験がスタートしました。

センター試験平均点

今年のセンター試験の平均点ですが、全体では10点近く上がる見通しです。科目ごとに特徴を追いかけると、昨年低かった数Ⅰ・Aは元に戻り、12点近く上がりました。センター試験では、前年平均点が著しく下がった科目は、翌年、問題が易しくなる傾向にあります。もう一科目、平均が低かった国語はさらに平均点を下げ、5割を切りました。今年は古文、漢文が厳しかったようです。理科系科目では物理が若干下がり、生物、地学は大幅ダウン。化学は上がりました。これに反して、社会系科目は軒並み平均点を上げました。

まとめると、理系学部志望者は大幅平均点アップ。文系学部志望者は若干、平均点アップという結果になりました。これまで「安・近・専」とお話ししてきた大学入試事情が変化を見せつつあります。一部ですが、難関大学にチャレンジしようという動きが見られ、人気が2極分化するという予測も出てきています。

ぜひ問題チェックを

いずれ、皆さんも受けるテストです。どのような問題が出ているか、ぜひ、チェックしてみましょう。中1生にはまだ難しいですが、中2生なら国語・英語はある程度対応できるはずです。中3生はぜひ数学にもチャレンジしてみましょう。もちろん、理科系科目や社会系科目もY-SAPIX生なら対応できるでしょう。

東大推薦入試の概要

1月29日(水)に、2016年度から実施される東大の推薦入試についての概要が発表されました。新聞報道では「来たれ超高校級」という見出しが躍っています。今回の発表で特筆すべき点として、各学部ごとに推薦条件を掲げていることがあげられます。詳しくはホームページなどでご覧いただきたいと思いますが、東大は教養学部にいったん入学したあとで、科類ごとにある程度の縛りはあるものの、2年生の秋、「進振」によって学部が決定されるところに特徴がありました。推薦入学者はほかの学生と同じように入学しますが、3年進学時の学部は既に決定されていることになります。また、高校から1名(共学校は男女各1名)しか推薦されない、推薦条件がかなり厳しい、ことも特徴としてあげられます。

この条件から推測すると、まさに「大学受験の枠を軽々と飛び越えられ、意欲的な活動をこなせる学生よ来たれ」ということになります。見方を変えると東大の各学部がどのような学生を求めているかを知るよい機会だと思います。ぜひ、一度確認してみてください。

理科をいつはじめる?

先日、高校生の物理・化学・生物をそれぞれ担当している先生方とお話しする機会がありました。Y-SAPIXでは2014年度より新高1生から理科を受講できる体制を取ります。何度かこの連載で「科学(物理)は数学という言語で書かれている」とご紹介してきましたが、「現実的に数学がどの程度必要か」、また、「大学入試レベルに学力を上げるのにどのくらいの学習時間が必要なのか」と質問してみました。

まず、最初の質問ですが、大学受験レベルであれば、数Ⅱまでで大丈夫なようです。もちろん大学に進むと数学もさらに難度が高いものが必要になるようです。しかし、特に関連性の強い物理であっても、学習を始めるに当たっては先ほど書いたとおりで問題ないということでした。物理に関しては「根本理念」の理解が重要であると何度も繰り返していました。公式を用いて計算するにしても、その公式が理解不足であると、あり得ない計算を行い、答えを出す生徒もいるようです。

二つ目の質問に対する答えですが、概ね500時間とのことでした。一年で単元学習を行い、もう一年で入試レベルまで学力を上げるというイメージです。絶対にNGなのが、高3の一年で2科目を学習することで、大学受験に向けても厳しいですし、その後、運良く合格できても、大学での学習がかなり厳しいものになります。さきぼど物理の例を出しましたが、根本理念を身につけるために思考する時間がどうしても必要です。したがって、2年かけて学習することが大切です。さらに、化学を専門にしたはずなのに、物理の学習が必要になったり、生物の学習が必要になることもあるようです。では、中学時代から理科を学べばよいかというと、数式で表すことを前提としているため、数学の学習を先に行わないと深い理解ができないのです。

中3の皆さんは春からいよいよ学習スタートです。物理・化学・生物のどの科目から始めるか、相談してみてください。

中3生の皆さんへ

Y-SAPIXは春期講習から新学年を迎えます。中3生の皆さんは、4月からの高1生の平常授業では受講科目が選べるようになります。大学進学、その先を見据えて、科目選択を進めてください。迷ったときは担当の先生や校舎の人に相談してみましょう。

お問い合わせ: 0120-3759-37 (日曜・祝日を除く14:00〜18:00) Webフォームで問い合わせる