医学部の入試難易度と入試制度

国公立大は“センター+2次”の学力を伸ばそう

医学科に合格するにはセンター試験および2次試験でどれくらいの学力を要するのでしょうか。

下表は2011年度入試の「予想難易ランキング表」です。2次試験の教科数でグループ分けしていますが、前期49校(山梨大は前期募集実施せず)のうち3教科以上(外・(国)・数・理)を課す大学が39校あります。

2011年度入試 国公立大(前期):予想難易ランキング表

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2012年度入試では千葉大が理科1科目増の3教科4科目に、2013年度入試から群馬大が“数・小論文・面接”に新たに理科2科目(物・化必須)が追加になり、前期の2次科目増加傾向も続いています。

3教科以上を課す大学の多くが2次重視であり、医学科を目指す場合、9割近い得点率を必要とされるセンター対策はもちろんですが、2次は3教科を視野に入れたうえでその対策をしっかりやっておかないと、受験校はかなり限定されてしまいます。

ランク的には旧帝大系の難関大が東大・理一・理二以上、中堅校では京大・理学部以上の学力が必要です。

注)旧帝大とは明治から昭和にかけて帝国大学として設立された大学であり、東大、京大をはじめ北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大の7校を指します。

理系科目全般への細かく、深い学習が必須

2012年度入試からのセンター試験の制度変更に伴い、理科の受験科目数が最大2科目となるため、2011年度入試まで一部の国公立大学医学部医学科で課されていたセンター試験での理科3科目受験はなくなります。

ただし、そのうち下表の5つの大学については、2次試験の科目と合わせた形で、引き続き全体では理科3科目を課すことを明らかにしています。

理科3科目の準備が必要な大学(前期)

他の理系学部に比べて難易度が高いうえに、入試科目も多いことは受験生にとって大いに負担となるところですが、大学に入学して医学の道を進むためには、それだけのことを身につけていないと困る、またそれくらいの勉強を負担に思うようでは困る、という大学からのメッセージも感じられます。

医師不足解消への切り札、医学部定員増

医師不足解消のために2008年度以降、国公立大・私立大の医学部定員増が続いています。

出願資格を地元受験生に限定する地域枠のほかに、医師国家試験に合格後、地域医療に貢献する全国募集の“地域医療枠”も増えています。

こうした大学入学時点での定員増を始め、医師不足解消には、人口過疎地域における医療報酬の見直しなど、国や自治体のレベルでさまざまな方策が練られています。

高齢化社会が加速する今後、こういった医師不足や医師の労働環境の厳しさは、一朝一夕では解決できない問題と思われます。それだけに医師を目指すみなさんには、そのような困難を抱える医療の現場に対する認識と、そのうえでなお、その困難に立ち向かっていくことのできる強い意志が求められるといえそうです。

2007〜2010年度 医学科募集定員の推移(人)