第9回 医学部入試問題 傾向と対策〈数学〉

医学部研究室

数学

国公立大学および私立大学の医学部入試を突破して合格を勝ち取るのは簡単なことではありません。とくに、国公立大医学部は東大理一・理二と同レベルかそれ以上の難関とされる大学が多くなっています。

医学部合格を果たすためには、目標を定めて着実に学力をつけなければなりません。

国公立大の場合

まず、センター試験で高得点を獲得しなければなりません。得点率90%以上が目標となります。

センター数学は、満点を取るつもりで準備をしましょう。センター数学の出題内容は毎年ほぼ同じなので、対策は取りやすいはずです。センター試験対応の問題集模試を活用しましょう。

2次試験では、全般的には微積分や確率がよく出題されますが、大学によっては確率の出題頻度が少ないところやベクトルが必ず出題されるところもあります。また、証明問題を出題する大学が多くなっています。

過去問を見て、志望校の入試傾向を早めに把握しておくことが重要です。どの大学でも、まったく歯が立たないような難問が出題されることはあまりありませんが、計算力を必要とする手間のかかる問題が主体です。

数学の得点率としては、概ね65%から70%以上が目標になるでしょう。1問1問を完答することはできなくても、最初の小問は確実に解答するなど、部分点を確実に獲得していかねばなりません。解答作成能力を高める上で、模試の受験は必要不可欠です。

私立大の場合

私立大医学部の入試問題は、慶応大など一部を除けば国公立大ほどは難しくありません。ただし、問題量と比べて試験時間が短めで、計算が大変なところが多くなっています。

合格最低点を公表している大学をみると、得点率は60%台のところが多いのですが、70%以上のところもあります。また、大学によって問題数や問題の難易度が異なるので、早めに過去問を見て志望校の出題傾向を調べ、学習目標を設定しましょう。

SAPIX YOZEMI GROUP「2011 spring医学部合格プロジェクト」より転載

次回は、『医学部入試問題 傾向と対策〈物理〉』を掲載予定です。

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